山下路代の相談室 Column

会社を設立するとき、株式会社がいい?それとも合同会社がいい?

ケース紹介

2025.08.18

時代ですね!副業をやっている方が増えていますね。副業が拡大していって、一人法人や家族経営の法人を設立する方も増えています。そんな時に受ける質問が、「株式会社」を設立するか?「合同会社」を設立するか?です。

【株式会社の特徴】

メリット

イメージ・印象として社会的信用力が高い(金融機関・取引先・採用に有利)

出資と経営を分離できる(出資⇒株主と経営⇒取締役を分けることができるのは便利)

株式を発行できるので将来的に資金調達・上場が可能

規模拡大や事業承継に向いている(子に株式を少しずつ譲渡していくとか)

デメリット

設立費用が高い(登録免許税:最低15万円、公証人定款認証約5万円)

決算公告義務がある(やってない会社も多いですが・・・)

役員任期あり(原則2年、非公開会社なら最長10年

【合同会社の特徴】

メリット

設立費用が安い(登録免許税:最低6万円、定款認証不要)

内部の自由度が高い(出資比率と利益配分を切り離せる)

役員任期なし → 登記変更の手間が少ない

決算公告義務なし → 維持コスト低い

デメリット

社会的認知度が株式会社に比べると低い(大手の合同会社もたくさんありますが)

株式発行ができない → 出資を集めにくい

上場不可

出資者(=社員と言います)=経営者になるのが基本(意外と不便なのです。社員の同意で何かを決定する場面が結構あるので)

実際のご相談では7~8割の方が合同会社を選択されている印象です。

必要が出た場合は「組織変更」することも可能です。

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